建機・農機用途に適した非接触角度センサ「RFE-3200シリーズ」

トラクターや建設機械などの移動作業機械に使われる角度センサには、工場設備とは違った環境耐性が必要です。粉塵や水にさらされたり、振動や衝撃を受けたりしながら、高温・低温の環境でも安定して動作しなければなりません。さらに、ノイズの影響を受けにくいことや、異常を検知できる冗長構成に対応しているかも重要です。

RFE-3200シリーズは、こうしたトラクターや建設機械などの移動作業機械で使うために開発された、磁気式の非接触角度センサです。検出体にポジションマーカーを取りつけ、センサ本体がその回転角度を検出し、電気信号として出力します。

雨や粉塵、寒暖差のある屋外環境でも使用できる耐環境性から、建設機械の分野では、ショベルカーのアームやバケット角度の検出などに使用されています。

主な特長

1. 高い耐久性
   非接触方式のため摩耗がなく、長寿命です。
   型式により、保護等級はIP67 / IP68 / IP69Kで、動作温度は最大125℃まで対応しています。
   また、耐振動20 g（5～2000 Hz）、耐衝撃50 g / 6 msと、建機や農機に組み込める設計です。

2. 取付自由度の高い分離構造
   センサ本体とポジションマーカーが完全に分離していて、取り付けやすい構造です。
   動作距離は0～8.9 mm、軸ズレは最大±4 mm（マーカー依存）まで許容し、最大360°まで検出できます。

3. 車載向けのEMC耐性
   建機・車載用に、ノイズに対して耐性を備え、

   ・ISO 7637（サージ・パルス）
   ・ISO 11452（放射イミュニティ）
   ・CISPR 25（放射エミッション）
   ・ECE-R10（車載適合）

   などの規格に対応しています。

4. 車載に適したコネクタとインターフェース
   コネクタには、車載用途でよく使われる6ピンのMicro Quadlock（MQS）を採用しています。

5. 機能安全を見据えた冗長構成
   1ch構成に加え、部分冗長・完全冗長となる2ch構成にも対応しています。 異常検出や状態監視が求められる用途で使用できます。
   

6. 豊富な出力方式
   用途に応じて、以下のインターフェースを選択可能です。

   ・アナログ出力（電流／電圧［固定］／電圧［レシオメトリック］）
   ・CANopen
   ・CAN SAE J1939

    

製品仕様（データシート抜粋）

RFEｰ3200シリーズのデータシートはこちらからご覧ください！

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