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ワイヤレス新技術
2025/10/29

パワーエレクトロニクスと無線の融合が未来を動かす

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― 技術部統括役員・進藤が語る、ビー・アンド・プラスの挑戦 ―

Q:ビー・アンド・プラスのワイヤレス給電技術には、どんな強みがあるのでしょうか?

進藤: 私たちの技術は、単なる「充電」ではありません。パワーエレクトロニクスと無線技術の融合によって、これまで誰も実現できなかった領域に踏み込んでいます。AGV(自動搬送台車)などの産業機器を24時間止まらず稼働させることや、医療分野での体内給電による新しい治療アプローチなど、まさに“社会の仕組みそのもの”を変える技術です。電磁誘導、電界結合、マイクロ波伝送――当社は、ワイヤレス給電のあらゆる方式に実績を持つ数少ない企業です。扱う電力レンジは1W未満から10kWクラスまで。しかも、パンケーキ型・中空リング・リニア型など、コイル形状を自由に設計できるのが強みです。

Q:そんな高い技術をどうやって実現しているのですか?

進藤: 設計の現場では、磁界の“流れ”をイメージしながらコイルを作る感覚が求められます。設計理論だけでは不十分で、手計算・シミュレーション・実験を繰り返しながら最適解を探る。この“泥臭さ”の中に、真の技術力があると思っています。ビー・アンド・プラスでは、リッツ線による表皮効果の軽減、巻きピッチ設計による近接効果対策など、細部まで踏み込んだ開発を行います。インバータ駆動制御ではマイコンを使ったファームウェア開発、さらに磁束を邪魔しない樹脂筐体設計やシールド構造の検討も欠かせません。そして、何より大切なのは「仮説検証の早さ」。リーンスタートアップの考え方で、既存品を流用してまずは試作、ダメなら即修正。これを繰り返すことで、大企業では到達できないスピードで技術を磨いています。

Q:開発環境もかなり充実していると聞きます。

進藤: そうですね。EDAとしては、SPICE、有限要素法シミュレータ、加えて3D CADなど、必要なツールは一通り揃っています。中でも特徴的なのは、中小企業では珍しい電波暗室を自社で保有していること。EMC対策を社内でスピーディーに行えるのは大きな強みです。また、AIツールも社内で正式に導入しています。技術資料のリサーチや資料作成、合理化ソフト作成など、AIをエンジニアの右腕として活用しています。こうした環境が、試作から評価までのサイクルを圧倒的に短縮しています。
 

Q:ワイヤレス給電の応用範囲は、今後どのように広がっていくと考えていますか?

進藤: ワイヤレス給電の可能性は、可動部・回転体・水中・危険環境など、これまで“配線があるからできなかった領域”をすべて解放します。たとえば、産業用ロボット、医療機器、ドローン、そして再生可能エネルギー分野。エネルギーの制約を解き放つ技術として、今後さらに注目されるでしょう。

Q:技術者として、学生や若手に伝えたいことは?

進藤: 新しいテーマの開発には、必ず失敗がつきものです。しかし、失敗を恐れず、「誰もやっていないことに挑戦する」人こそ、技術を進化させます。パワーエレクトロニクスと無線技術―この2つを自在に扱える人材は、世界的にも稀です。ビー・アンド・プラスでそれを身につけた技術者は、どこでも通用するエンジニアになります。私自身、複数の大企業で経験を積んできましたが、今の時代、会社にすがる“安定”は存在しません。あなた自身のスキルこそが、最大の武器です。そのスキルを磨くには、ビー・アンド・プラスほど適した場所はないと自信を持って言えます。

Q:最後に、ビー・アンド・プラスの文化について教えてください。

進藤: ビー・アンド・プラスは“やってみて、ダメならすぐ次の挑戦”の文化です。そのスピード感が、私たちの最大の強みです。ワイヤレス給電の分野には教科書がありません。だからこそ、自分の手で技術の限界を押し広げたい人には最高の環境です。

社員インタビュー


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