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ワイヤレス新技術
2025/02/17

完全無人運用の「定時飛行ドローン」を開発中!【第2回】

最新情報

前回は、ドローンの自動飛行とワイヤレス充電を組み合わせ、ドローンを無人運用する「定時飛行」の構想をご案内しました。

今回は定時飛行ドローンの特徴や、プログラムを担当した合同会社AeroFlex様へのインタビューを紹介します!

特徴①:操作用アプリケーション

こちらが操作用アプリケーションの画面です。画面右側には航空写真と飛行ルートが表示されています。左側はドローンの飛行速度高度、下には、離陸予約の時間も表示されていますね。

このように、あらかじめ指示を登録しておき、ドローンへ送ることで自動飛行を行っています。その際、信号はPCに接続したコントローラーから無線で送信しています。

なお、このアプリケーションは、ドローン飛行管理に使用される一般的なオープンソースソフトウェアを使用して機能追加開発を行ったものになっています。

特徴②:RTK搭載で、精度の高い飛行が可能

ドローンを屋外で飛行させるときは、GPSなどの測位システムで位置を把握しながら飛んでいます。しかし、GPSの誤差は最大約2mとも言われており、障害物に衝突する危険や、ドローンポートへ着地できない可能性があります。

そこで、定時飛行ドローンにはRTKを搭載しました。

☆RTKとは?

「リアルタイムキネマティック(Real Time Kinematic)」の略で、複数の「基準局」からの位置情報データによって、測位を行う仕組みです。その誤差は数センチ単位とされており、誤差数メートルのGPSと比べると高精度な測位が行えます。

ドローンが飛行中の位置を正確に把握できるため、設定したルートを高い精度で飛行できます。そのため、ドローンポート上にもしっかり着地することが可能です。

さらに、ポートにはワイヤレス充電機構が組み込まれているため、着地するだけで充電が開始。人の手を介さずに、飛行と充電を繰り返す仕組みを構築しています。


特徴③:バッテリー切れによる墜落も防止

一般的なドローンの飛行時間は、バッテリー満充電で約20~30分程度。しかし途中でバッテリーが切れると墜落してしまうこともあるため、長い距離を飛ぶときは注意が必要です。

その点も定時飛行ドローンなら心配ありません。バッテリーが途中で無くなりそうなルートを指示されたときは、ドローンが途中で引き返し、バッテリーが切れる前に出発点に帰ってくるようになっています。

また、操作を手動に切り替えることも可能。ルートを間違えて設定したときに、自分でポートへ着地させることもできますよ。

プログラム担当 合同会社AeroFlex 堀井様へお話を伺いました

こちらの動画でインタビューしています。ぜひご覧ください!

また、合同会社AeroFlex様ではドローン以外にも様々な自走ロボットを開発しています。

こちらは「太陽光パネル清掃ロボットPIBOT」
自律走行により、太陽光パネルを自動で洗浄。最大100枚のパネルを60分で清掃できるそうです。

こちらは弊社が開発を依頼した「モノレール走行ロボット」。
設置されたモノレール軌道上を自律走行し、手ブレや揺れを補正するジンバル機能付きカメラで撮影を行ったり、レーザー測量等を行います。工場や工事現場にて活用されています。

合同会社AeroFlex様のWEBサイトでは、運搬ロボットやロケットエンジンもご覧いただけます。
こちらからご覧ください↓↓↓

合同会社AeroFlex様 WEBサイト

ビーアンドプラスは、ワイヤレス充電で社会貢献を続けていきます 

いかがでしょうか?次回も定時飛行の情報をお伝えしていきますので、どうぞお楽しみに!