回転部の給電に最適!『リング形状電極』を用いた電界結合方式ワイヤレス給電ユニット
『リング形状電極を用いた電界結合ワイヤレス給電ユニット』とは?
今回、新たに開発したリング形状電極を用いた電界結合ワイヤレス給電ユニットは、従来の電界結合で用いられる電極とは異なり、回転用途に特化した特殊構造になります。以下の写真のようにリング構造の電極を用いる事で、回転中も継続して給電が可能です。
昨今の工場内におけるIOT化の流れを受け、回転部等のセンシングニーズが高まっており、そのようなデバイスへの電源供給手段として採用を見据えた実験用ユニットとなります。
電界結合方式の仕組みや特徴については、専用解説ページにて解説しておりますので、電界結合技術について詳しく知りたい方は是非ご覧下さい。また、Youtube動画にて『リング形状電極ユニット』の御紹介もしております。
『リング形状電極を用いた電界結合方式ワイヤレス給電ユニット』の仕様
リング形状電極ユニットはベース部とリモート部で構成されており、ベース部とリモート部の電極が対向すると、電界結合ワイヤレス給電により、非接触で電力が供給されます。
【仕様/ベース部】
送電側のユニットです。高周波発振回路、マッチング回路、電極部を含みます。
【仕様/リモート部】
受電側のユニットです。整流回路基板、マッチング回路、電極部を含みます。
【対向時の様子】
以下はベース部とリモート部が対向している状態の写真です。電極間の距離は、電極表面のアクリル板を除いて、3㎜ほど離す事が可能です(※5V1A供給時の実力値)。ベース部とリモート部の軸ズレが生じなければ、回転中も電力伝送が継続されます。
【分割構造】
ユニットは2分割構造になっており、マグネットと端子により分割と連結ができます。このような分割構造を用いる事により、シャフト等への取付性が向上が見込まれます。電極中央には金属製シャフトを通してもほとんど影響は受けません。
電極部のカスタムにも対応
今回のユニットは、内径φ50㎜×外径φ100㎜の電極形状ですが、用途に合わせて別寸法へのカスタム対応も可能です。磁界方式のワイヤレス給電の場合、フェライトコア材などを用いる為、どうしても重量が重くなりがちですが、電界結合方式では電極のみで構築が出来る為、軽量で寸法変更も比較的簡便になります。
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