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ワイヤレス新技術
2023/07/13

リニア移動に最適!電界結合方式ワイヤレス給電用の標準基板セットを開発

最新情報

『電界結合方式ワイヤレス給電標準基板セット』とは?

B&PLUSでは、磁界方式のワイヤレス給電以外に、電界結合方式やマイクロ波方式についても研究を進めております。今回、新たに開発した電界結合用標準基板を用いて『電界結合標準基板セット』を実験調査、試作検討、技術研究用として販売開始しました。

セット内容には、送電基板(①)、マッチング回路含む送電電極×2種類(②、③)、受電基板(④)、マッチング回路含む受電電極×2種(⑤、⑥)が含まれており、10W級の電界方式ワイヤレス給電を構築できるセットです。

電計結合標準基板セット.png

電界結合方式の仕組みや特徴については、専用解説ページにて解説しておりますので、電界結合技術について詳しく知りたい方は是非ご覧下さい。また、Youtube動画にて『電界結合標準基板セット』の御紹介もしております。

 

『電界結合標準基板セット』の仕様

電界結合標準基板セットは、送電基板および受電基板は共通で、2種類の電極をそれぞれ入れ替えて接続することで、リニア形状の電界結合ワイヤレス給電を構築できるセットです。電極にはそれぞれマッチング回路が塔載されている為、電極部を入れ替えるだけで異なる電界結合ワイヤレス給電の構築が可能です。

送電電極1連.png

3連送電電極.png

【仕様/送電基板】
13.56MHz帯の高周波を発振させる為の送電基板です。通常、20Vを印可して使用します。

電界結合送電基板_仕様.png

【仕様/受電基板】
受電電極から流れる交流を直流へ変換して、DCDCコンバーターにより、12Vで出力します。

電界結合_受電基板仕様.png

【仕様/送電電極】
高周波電源から発生した電力を送電する電極部です。

送電電極2種.jpg   電界結合標準基板_送電部接続方法.jpg

送電電極は単独で使用する電極A(長さ200㎜×95㎜)、3連結タイプの電極B(長さ600㎜×95㎜)の2種類が含まれており、それぞれマッチング回路が塔載されています。送電基板と送電電極は同軸コネクタにより接続する為、簡単に電極を変更する事が可能です。

【仕様/受電電極】
送電電極と対向して電力を受ける為の電極部です。

受電電極2種.jpg 電界結合標準基板_受電部接続方法.jpg

受電電極は小型電極A(85㎜×50㎜)、大型電極B(85㎜×100㎜)の2種類のサイズが含まれており、それぞれマッチング回路が塔載されています。受電基板と受電電極はコネクタにより接続する為、簡単に電極を変更する事が可能です。

 

電極部のカスタムにも対応

今回のセットに含まれている電極以外にも電極部カスタム対応や試作も可能です。以下のような連結数を増やしてより長い送電エリアを構築する、テープ状の電極で湾曲の送電電極を構築するなど、電源部は共通化しつつ、色々な電極構造に適応が可能です。

電界結合標準基板_8連結.jpg

薄電極での構築例.jpg 

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